老人ホームで勤務するために知っておくこと

介護付有料老人ホームでは、介護および看護スタッフ、機能指導士や常勤管理者などの人員、居住空間や車椅子が通れるスペースのほかバリアフリー対策、働くスタッフの勤務体制などに老人福祉法の定めの基準を満たしていることが必須です。
基準を満たし、都道府県から特定施設入居者生活介護指定を受けた場合に介護付有料老人ホームと呼ぶことができ、指定を受けた施設では介護度に応じた1日当たりの介護保険の1割の自己負担額定額となります。
入居条件は、原則65歳以上の方で共同生活に馴染める方となり、介護を専門としている施設では要介護度1以上の方、子雲合型の施設では自立した生活ができる健常者も入居できるようです。

介護付有料老人ホームでは、介護スタッフによる入浴や排泄などの介助、掃除や洗濯などの生活援助を介護サービスとして提供し、身体機能維持や回復のためのリハビリも実施しています。
そのほかにも、入居者同士が楽しめるカラオケや季節に応じたイベント、趣味の盆栽や将棋のサークル活動などのレクリエーションも開催し、スタッフや入居者同士が関わり合うことで孤独感がなく明るく過ごせる工夫がある施設が多いようです。

施設の設備に関しては、居室内にトイレとバスルームを設けている施設や寝たきりの方でも入浴できる機械浴を導入している施設など、施設によって異なりますが、自宅で介護することを考えると家族にとっても安心できると言えるでしょう。
各施設により入居条件や介護サービスの提供内容も異なることから、入居前に詳しい説明を受けることをお勧めします。